電磁濃度計

電磁濃度とは
電磁誘導式濃度検出器は耐薬品性のPVC等の材質のケース内にトロイダルコイル、及び、プリアンプが配置されています。今、この検出器を導電率性の水溶液に浸漬させると、水溶液の濃度/導電率に比例した誘導電流が流れます。この電磁濃度検出器は電気的に検水と非接触なので検水の汚れや色、浮遊物質等の影響を殆ど受けずに、水溶液の濃度を連続的に測定出来ます。 
電磁濃度計の適用
薬品、塩類濃度等の測定(例:海水濃度、食塩濃度、硫酸銅、フッ酸、硫酸、カセイソーダ、硝酸、リン酸ナトリウム等) 
測定単位について
導電率:mS/cm、重量比:%、重量:g/L、海水:% 
電磁濃度計検出器取付に関する注意事項
①検出器の取付に当たっては、電極の周囲5cm以内には遮蔽物を置かないで下さい。
②電源をONにして電極を検水、または標準液に入れて30分以上回路及び表示の安定を待ってから校正及び測定して下さい。 
③気泡の発生する場所には絶対に取付ないで下さい。表示が不安定になります。 
④水層には必ず液アースを取ってください。電磁ノイズによる計器表示の不安定を防止する為です。
⑤校正、及び測定時は必ず同じ条件で行ってください。 
保守点検 
EMC-502は電磁誘導式検出器は電気的に検水と無接触なので手入れは不要ですが、長期の使用においてケーブルと検出器間の防水構造が何らかの原因で破損したりケーブルが断線する場合がありますので、検出器の取付は充分注意して下さい。また、検出器は自動温度補償回路方式を採用していますが、測定精度をより一層向上させるためにできるだけ一定温度でご使用ください。急激な温度変化(±10℃以上の場合)を与えると指示が大きく変動する場合があります。本検出器は万一破損や故障した場合は修理が困難である為消耗品としてご理解をお願いします。
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