1.pH測定方法
比色法 : リトマス試験紙、BTB、CR、PR等
電極法 : 水素イオン活量に相当する電位を示すガラス電極とpHに無関係に常に一定の電位を示す比較電極
(参照電極)とから構成され、両電極間に発生した電位差を電位差計で測定する方法である。
2.pH電極の感度チェック方法
pH7とpH4、又はpH9の標準液にpH電極をそれぞれ浸けてpH計のモードをmVにして下記の数値の
範囲内で正常です。
pH 7 : 0±25mV
pH 4 : 160±25mV ・ pH 9 : -120±25mV
この範囲外の場合は電極内部液交換、液絡部、ガラス膜の洗浄等を実施して下さい。それでも電極性
能が回復しない場合は電極の寿命であり、交換が必要になります。
3.pH電極の周りが白くなる
内部液の塩化カリウムの結晶が乾燥して付着するもので異常ではありません。
水、またはぬるま湯に電極を入れれば結晶は溶けます。
4.pH電極の寿命は
使用する検液の種類、使用状態、保存状態等により異なりますので規定はありません。
電極は消耗品です。
5.なぜ、ORPを計るか
有機排水の場合、排水処理の窒素硝化反応、COD等の挙動を知る上での重要な指標を求めるために計ります。
KRK製のpH計はKP-5Zは一つの電極で、pHとORPを測定できます。
6.比色法と測定値が異なる
水道水等には脱色作用がある残留塩素が存在しているので比色法によるpH測定値はガラス電極式pH計
による測定値より通常低く測定されます。オゾンや残留塩素の存在する水のpH比色測定は不可。
7.油、有機溶剤、アルコール等のpH測定はできるか
水素イオンの溶けている状態が水溶液とは異なるのでこれらの非水溶液のpH測定は不可。