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![]() DO 1.DOとは Dissolved Oxygenの略。溶存酸素の意味。 測定単位はPPM又はmg/Lで表します。(JIS規格ではmg/L) 2.PPMとは Part Per MIllion の略。百万分の一の意味。mg/Lと同義語。1mgの酸素ガスが1Lの水に溶けていることを1mg/Lといいます。 3.1mg/Lの溶存酸素とは 約0.75cc(20℃)の体積の酸素ガスが1Lの水に溶解した状態を言います。 空気の温度が0℃では0.7ccの体積になります。(ボイル・シャルルの法則) 4.DOは水の温度により飽和溶解度が異なります。 例:純水、1気圧の状態で、 20℃=9.09mg/L、0℃=14.62mg/L(工業排水試験法(JIS K0102:2016)飽和表参照) 5.DOは水(又は空気)の圧力によっても溶解度が異なります。(ヘンリーの法則) 圧力が1気圧のDO飽和溶解度が2気圧では倍になります(18.18mg/L) (水処理装置で深層バッキ式浄化槽は酸素の溶解度が高い) 6.DOは炭酸同化作用(光合成)によって増えます。 水中に水生植物や藻等が生息していると酸素が放出されDOが増えます。 7.DOの測定方法 ガルバニ電極法 酸素に対する透過性の高い隔膜(テフロン膜等)で、極と電解液とを溶液から隔離している。 電極の材料として対極に卑金属を、作用極に貴金属をを用い、電解液としてアルカリ水溶液 を使用するのが一般的である。このDOに比例した電流を測定し、濃度を測る。 ポーラロ電極法 作用極に貴金属、対極に銀、隔膜にテフロン系の膜、電解液に塩化カリウム溶液が通常用いられる。 両極間に酸素の限界拡散電流を生じ電圧が印加され、隔膜を透過した酸素が作用極で還元され、 DO濃度に比例した還元電流が流れる。外部電源要するので、残余電流がでる。 8.DO測定時に流速が必要な理由 隔膜法では隔膜を透過する酸素は電極内部で消費されてしまう為、一定の流速を与えることで 酸素を隔膜の内側に供給し続けなければならない。隔膜の厚みによって必要な流速は異なる。 9.エアーキャリブレーション(空気校正)とは 飽和DO値の設定に当たり飽和DO水を使わないで酸素分圧の等しい空気を基準として100%、 又はmg/Lの設定を行う最も現場に適した設定方法。 10.DO測定時の良くある質問 Q1.バッキしているのに測定値がゼロを示す A .溶存酸素の需要と供給のアンバランスに原因 バクテリアは酸素を呼吸源とし、有機物を食べて増殖し活性汚泥となります。 バッキ槽に流入するBOD負荷(有機物)が多い場合、バクテリアは増殖し無限に酸素を必要とします。 この場合、SV値が高い、MLSS濃度が高い等の現象で確認できます。 Q2.DO値が高すぎる A .ばっき槽に流入するBOD負荷(有機物)が少ない場合、活性汚泥菌は食べる餌、栄養分がないので、 いくら酸素を送っても増殖せず、活性汚泥菌の共食いが始まり、やがてバクテリアは消滅に至ります。 従って、バクテリアは酸素をそれほど必要とせず、ブロアーからの総風量が一定とすれば、DO 値は高くなります。場合によってはDOが過飽和になる場合もあります。 >> 用語解説一覧にもどる |
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